『織田信長 天下を取ったバカ』は、1998年に放映された時代劇スペシャル。当時、『ロングバケーション』(フジテレビ系列)などのトレンディドラマに出演し、人気絶頂の木村拓哉が時代劇に初挑戦(しかも織田信長!)したことでも話題となった作品。
1995年に徳川家康の青年時代である松平元康として主演した「君は時のかなたへ」は、タイムスリップして現代を舞台にしたSF作品だったため、実質的にはこちらが時代劇初主演となる。
信長の青年時代を中心に、物語終盤で弟の織田信行を斬り、天下取りへの決意を新たにするところまでが描かれていて、桶狭間の戦いや本能寺の変などの有名なシーンは盛り込まれていない。
ロケは、岩手県江刺市の他、彦根城や岐阜城などで行われた。
放送日:1998年3月25日(1回)
制作局:TBS
出演者:
木村拓哉
筒井道隆
中谷美紀
麻生祐未
永島敏行
津嘉山正種
渡辺いっけい
岡本麗
近藤芳正
相島一之
田口浩正
いしだあゆみ
小林稔侍
夏八木勲
西田敏行
あらすじ:
織田信長(木村)は山賊を相手に大暴れし、無残な姿で城に戻っていった。母・土田御前(いしだあゆみ)や重臣たちは、激しく非難したものの信長は気にもとめず、父・信秀(夏八)や側近の鉄砲の試し撃ちに夢中になっていた。
重臣たちは戦に鉄砲は不向きであるとしてるのに反して、信長は必要性を感じその場で鉄砲を発注してしまった。しかし鉄砲代を支払う代わりに、鉄砲商人を家来として雇ったため、重臣たちから猛反対を受けていた。
そんな中、美濃のマムシこと斉藤道三(西田)の娘・濃姫(中谷)と信長の縁談が設けられた。弱小国で四面楚歌の織田家としては、強国との政略結婚だけが、唯一の延命策だったのだ。。。
DVD・ブルーレイ化され、評判も上々なキムタクの織田信長
キムタク主演の単発ドラマはほとんどDVD化されていないのですが、この作品は2014年8月6日に、DVDとBlu-rayが発売されました。そのため、アマゾンのレビューには新たに見た人、改めてみた人の感想が並んでいます。評価は5段階のうち平均4とかなりの高評価となっています。
「まさかのブルーレイ化」
自他ともに認める信長おたくの私ですが、数々のドラマを見てはガッカリ、を繰り返してきました。が、このドラマは珍しくビジュアル、ストーリーともに及第点で、歴史の教師なので中学生の授業で使ったりしてきました。が、録画がビデオなのでさすがにと思っていたところにブルーレイ化。ビックリやら嬉しいやらです。
キムタクの信長、本物もこんなだったかもなあ、と思わせるくらいにはまっています。
キムタクファンはもちろん、信長ファンは一見の価値あり。お勧めします。
「面白い。」
気になって見てみたら、織田信長を演じるのは木村拓哉しかいないと思った。ト◯タかよとか思ったが、若き日の信長のギラついた目、粗っぽい仕草、そこに華があり魅力がある。演技が下手、キムタクしか演じれないとかいうが、キムタクとしてのアイドルスターとしての華の面が強過ぎるばかりに正当な見方がされないのが疑問に思う。織田信長の若き日の荒削りな人を惹きつける魅力を演じ、木村拓哉のあの当時の魅力が良く当てはまっている。
それに、西田敏行さん、夏八木勲さん、小林稔侍さん、中谷美紀さんの様な錚々たる役者の中であれだけ輝けるのは、この人だけなんだなと思った。
結局、輝いてる人は大変だなと感じた。マムシと始めて会う時の信長の背伸びした、でも余裕を感じさせる表情、立ち姿が良かった。
「信長はキムタクしかいない」
想像以上に良かったです。粗暴で孤高なカリスマ性。演じられるのはキムタクしかいない。
キムタクはキムタクしかって言う人、それはたまたま数ある高視聴率ドラマがキムタク頼りの熱き正義感あふれる男の役ばかりだったからだと思います。映画「武士の一分」でやられて、「I come with the rain」で、キムタク熱血漢やってる場合じゃないよ、あなたの魅力はこっちだと思った新参ファンです。
武蔵の殺陣が素晴らしく、この信長を買ってしまいました。若き信長がとても魅力的です。年を取ったCMの信長も威厳があって、信長ドラマは世に溢れていますが、キムタクでやらずにどうしますか。
放送当時のウェブ掲示板などを見てみても、「キムタクに興味はないけれどこの信長はよかった。」「木村くんひとすじ!ではないのですが単純に『信長』は良かったです。」などの作品そのものを評価する声もたくさん掲載されていました。
キムタクがもっと年を重ねたら、今度は信長がどのようにして滅びて行ったかなども演じてみてほしいです。