キムタク×アニメと言えば「ハウルの動く城」。ジブリの宮崎アニメの美しいアニメーションに乗せて、キムタクの包み込むような優しい声で繰り広げられるファンタジックな作品です。筆者はもう幾度となくこの「ハウルの~」を観ていますが、ハウルの声はキムタク以外には考えられないほどハマっていると思っています。
キムタクがハウル役をやると報道されたとき、世間では賛否両論の嵐でしたよね。もともとジブリ作品は声さえ合っていれば、採用するのはだれでも構わないというスタンスなので、キムタクに決まった時もきっと声で選ばれたのね、と思っていたのですが、選ばれるまでには実はキムタク側からのオファーがあったといいます。
その当時のようすを、スタジオジブリの鈴木敏夫さんが自ら語っていたことがあったようなのでご紹介します。
出典:「後世に残したいラジオの話」 http://radiotalkrecording.blog.fc2.com/
2012年11月30日に放送されたTOKYO FM「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」で鈴木さんが話していた、ジブリの声優選定秘話です。ハウルの動く城で主役のハウルの声をキムタクに決めた経緯について聞ける貴重なお話です。
鈴木さん:
「だからハウル(ハウルの動く城)でね、あの~まぁ、キムタクっていう人にね、声をやってもらうことになったでしょ。この時なんかもね、まぁ本当のこと言うとね、ハウルの声をどうしようかって僕ずっと悩んでたんですよ。というのは宮崎駿っていう人は絵の方に専念しているから、ね、声の方まで頭ぁ回らないんですよね。そうすると僕が考えなくちゃならないでしょ。それでね、『どうしようかなぁ』と思って悩んでたんですよ。」
「他の人はどんどん決まっていくのにね、ハウルだけは決まんない。で、そんなある日ね、まぁ向こうの方から、要するにジャニーズの方からね、要するにぃー、『木村さんがね、ジブリをね、何らかの形でやってみたい』なんてお話があってね・・・それで初めてね、『キムタクねぇ~・・・』と思ったんですよ。僕も何となくキムタクくらい知ってたんで。」
ーーーーーー 本当にキムタクからのオファーだったんですね~。娘たちにお願いされたとか、奥さんに後押しされたとか、なんか計算あってのことなのかな、なんて今となってはいろいろ勘ぐってしまうんですけど、要するにキムタクはジブリの声優をやってみたかったんですね。「なんらかのカタチ」ってことは脇役でもよかったのかしら?でもマネージャーさんは ”ワキじゃダメ”って言ってたりして。想像ですけどね。
キムタクのハウルにかけた意気込みはハンパではなかった
さて、続きです。
「ただ僕ね、ドラマも見たことなければ、ね、歌も聞いたことないんですよ。
ここで真面目な人だとね、要するにキムタクのぉ、スマスマとか、それから出た映画って僕は知らないんですけどね、集めてね、みんなで見るでしょ?僕しないんですよ、面倒臭いから。そんで宮崎駿もしない。ホントにしないんですよ、何にも。あとは本番だけなんです。
で、来たでしょ。そん時は僕ドキドキしてるんですよ。『上手くいくかなぁ』って。上手くいかなかったらだって僕の責任になっちゃうでしょ。ところが来て第一声。・・・良かったんですよねぇー。宮さんがね、思わずね、こうってやったんですよ。(ガッツポーズ?)
それで~感心した。木村拓哉っていう人は・・・ね、普通アニメーションていったら、ね、あのぉー、なんだろ。シナリオをね、要するに持ち込んで、それを読みながらでいいんですよ。ところがキムタクは全部頭に入れてきた。ホントに凄かった。なんちゅー真面目な人だと思ったよ。うん、あれぇ、なんか真剣でしたね。ほれでもうホントにねぇ、スムーズに速やかに収録が終わる?なんてことがあって。」
----------- !!キムタク、ハウルにマジで挑んだ件!!
例え下心があろうが、目論見があろうが、計算だっただろうが、長年アニメーションの世界に住んでいる方に、こういう風に言わしめたキムタクの努力はすごいですね!
ちょっといじわるに書きましたが、幼少のころからアニメに魅せられてきたことは有名なキムタクです、そのアニメの世界の頂点に君臨しているとも言えるジブリのアニメに出演したいという思いは、とても純粋に沸き起こった感情なのかもしれません。
あ~こんな記事書いていたらまた観たくなってきたっ!ほんんっとにすばらしい作品だと思いますっ!(・∀・)